対称合板・非対称反発! フォア面とバック面の板の弾みに差のあるラケットを依頼されました。 通常は、非対称反発するラケットは 非対称合板によって構成されます。 非対称合板は、フォア面とバック面に差をつけるため、 中芯材を中心に、フォアとバックの材料を変えたり 合板の内容を変えてしまう事で構成されています。 しかし、この方法では、 合板して一つのものにしてしまったことにより 合板のそれぞれが接着されている事で 反発の効率を再現しているメカニズムの中で 弾む面と弾まない面の差が平均化され 弾む面はより弾むわけではない 弾まない面はより止まる訳ではない 単純に、それぞれの面に差が出ただけで より弾む、より止まるを確保したわけではない。 加えてお分かりのように、合板に矛盾が出るため しなりという動きに対して考えてみると、少々疑問が残ります。 よって今回は 対称合板・非対称反発という技法で フォア面とバック面に差を付けることを考えてみました。 対称合板に、企業秘密の細工をします。 すると、の弾みに差をつけることができました。 この方法は、合板は通常のまま つまり弾みは変わっているが 合板自体のバランスは崩れていません。 フィーリングに差が出ている状況になります。 完成したラケットはこれです。 秘密が多すぎて申し訳ありません。 これは、細工前です。 これが、細工後です。 見た目で、差が付いたことはお分かりだと思います。 実際の打球感ですと、かなり止まる面は体感できる差が出ました。
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