■接着剤を選ぼう。
近頃多くの水溶性接着剤が発売され何を使ったらよいのか
試行錯誤を繰り返している方が多いと思います。

ポイントとなるのは

1.貼付けの時、扱いが簡単で容易であるか?

2.剥がす時の手間はどうか？
剥がす手間、新しいラバーを貼る手間。
手間がかかっては次の作業ができない。

3.接着剤のこびり付きはどうか？
接着力・粘着力によってはラケットに大きな影響を与える。

結論！
ラケットを中心に扱う、私の個人的な見解です。
『Nittaku　ファインジップを使え！』
以上です。

では…。
その他の接着剤を使うとどのような傾向が強いのか?
ご覧になって頂きましょう。



これは実際に選手が使用しているラケットを預かり極端な例として
撮影したものです。

従来の有機溶剤の接着剤の特徴は『接着後、時間の経過により粘着質が薄れる』
水溶性接着剤の特徴は『接着後、時間の経過により硬化が進む』
よってこの様な状況になり板はがれの原因を作り出してしまいます。
綺麗にクリーニングする為には
やはり有機溶剤を使用するしかないという結論に至る傾向も強い。
「ルール改正の意味が無い！」

ファインジップは ラバーのスポンジとラケットの板の間で硬化した場合
フィルム状態に固まる、その為粘着質としてラケットやラバーにこびりつく事は無い。
新ルール対応接着剤の中では現在ダントツの性能を誇っていると考えます。

Nittakuが８月１日に緊急発売するFinezip（ファインジップ）を検証しました。
新ルールに伴い新しいタイプの接着剤がつぎつぎに紹介されると思います。
現在新ルールに対応しておりお客様が気になるラケットに優しい接着剤の追求を私どもも
積極的に行っていきます。
今回の注目する点は、乾燥が速い。ラケットとラバーとの密着度が高く安心感がある。
そして気になる打球感に安定性を感じている。さらに使用後、めんどうだった皮膜はがしに
手軽さを感じたところです。取扱い方法をいち早くマスターし商品の安定供給に
力を入れようと努力致しております。

■ファインジップ50　￥1050。
メーカーにて25ml、50ml、100ml、500mlがご用意されています。




■ラケットに塗りつける。
少し多めにラケットに落とし平らに伸ばします。
やや多めに盛りつける事で非常に伸ばし易くなります。




ファインジップに一緒に入っているスポンジで伸ばします。
手早く全体に伸ばしましょう。
※メーカーより別売りでもご用意があります。



このようにまんべんなく伸ばすと良いでしょう。



ここでウラワザ！
これは私自身が独自に磨いたテクニックです。

本とは教えたくありません・・・。


この状態で放置せずに・・・。
ふき取ります。

そう接着剤をふき取るんです。
スポンジでふき取れば
きれいに上からふき取れます。





さらにきれいにふき取って乾燥させます。
ファインジップの若干厚めの接着を改善出きる事や
乾燥時間を短縮する事ができます。









■ラバーにも塗りつけます。
ラバーにはしっとりと溶剤が付着します。
こちらも同様に平らに伸ばします。



ウラワザにより大きな時間短縮になりました。
約3～5分でこのように乾燥いたします。







■貼り付け作業。
接着剤が乾いた後は従来どおりの貼り付けのイメージで
そっとラケットにラバーを置き優しく貼り合わせて行きます。



■その後の作業・ラバーはがし。
ラバー交換の時期になるとはがす作業が必要です。
こちらも従来どおりのイメージでそっとはがすと良いでしょう。



■その後の作業・皮膜はがし。
これは今回の作業で付着した接着剤の皮膜をはがす様子です。
こちらは非常に簡単にはがす事ができます。この接着剤の
大きな特徴とも言える部分です。



■店長より、総評！
今回のレポートにより私の扱っている商品はラケットの中でも
特注品という非常に希少価値の高いものです。
新ルールに適応した接着剤に不安の隠せない選手・コレクター
の皆様にとてもメリットのある商品ができたのではないかと思い
作業内容を紹介として連載いたしました。ぜひ参考になさって下さい。